イギリス女性のBさんは80年代にリバプール市内で働いていました。天気のいいとき、彼女は外に座ってサンドイッチを食べるのが常でした。彼女は超自然現象についてとても懐疑的でした。
ある晴れた暖かい日のことです。彼女はベンチに座ってランチを食べることにしました。そのベンチはボールド通りにある「ウォーターストーンズ」という名の書店のはす向かいにありました。ベンチに座ったとき、日光が暗くなっていることに気づきました。というか、あとで考えてみると、部分日食が起こったときのようだったといいます。
さらに彼女はおかしなことに気づきました。ついさっきまで街が賑わっていたのに、人通りが少なくなっていたのです。それはとても珍しいことでした。なぜならそのときの時間は12時半、昼休みのピークだったからです。
彼女はきちんとした身なりの男性の隣に腰掛け、サンドイッチの包みを開けました。隣の紳士が話しかけてきたので、二人は見知らぬ者同士の常で、当たり障りのないことについておしゃべりしました。会話の最中、彼女の心にある考えがよぎりました。その紳士は粋な身なりで、感じもよかったのですが、服装が流行遅れのような感じがしたのです。それは1950年代に流行ったファッションのようでした。
男性から質問されたので、彼女は答えながら身を乗り出して空のサンドイッチの包みをベンチ脇のくずかごに捨てました。ところが、元の位置に戻ってベンチに座ったところ、驚いたことに男性は影も形もありませんでした。
彼女は急いであたりを見回しましたが、男性の姿はどこにも見当たりませんでした。男性から目を離したのはほんの一瞬のこと。その間に彼が走り去ることなどとても考えられません。そのとき、日光は以前のように明るく、通りは人でごったがえしていました。
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