これはアメリカ・フロリダ州に在住の男性・ギャリーさんの体験談です。
これは私の母が40年以上前、出勤中に体験したできごとです。
その日、母は高速道路を通って職場に行かなければなりませんでした。
高速道路に入るには、料金所で支払い、インターを通過しなければなりません。インターから出て高速道路を400メートルほど走ったところの道脇に巨大な岩がありました。
高速道路に入り、岩の近くまで来た時、突然車がスピンし始めました。そして車は岩に向かって突き進んでいったのです。
「これで終わりだ」と思った母は、目を閉じ、ハンドルから手を離しました。
しかし、何も起こらなかったので、恐る恐る目を開けたら、母は通過したはずのインターから出て、高速道路に入ろうとしているところでした。
職場についた母は見るからに動揺していたので、仕事仲間はしばらくの間、母を座らせ、そっとしておかなければなりませんでした。
現実がシフトしたのでしょうか? それとも天の計らいだったのでしょうか? 私には分かりません。
このできごとが母を怖がらせたことは確かです。それからしばらくして、私は自分の車を手に入れたのですが、母はそのことに乗り気ではありませんでした。