これはアメリカ・テキサス州に在住の女性・MGさんの体験談です。
あれは2011年4月のことでした。午後5時45分ごろ、私は仕事を終え、友達の家を訪ねるために道を歩いていました。
その時、私が歩いている道の傍(かたわ)らにある野原の向こうで、砂煙が空中に舞い上がっていることに気づきました。その砂煙は私の目の前の道に向かって高速で近づいてきました。それは「何か」が走っていることを意味しました。何が道に飛び出してくるか分からないので、用心のために足を止めました。
私の目の前13メートルほどのところに生き物が飛び出してきました。その生き物は小型のティラノサウルス(ナイフのような巨大な歯を持つ大型肉食二足歩行恐竜)としか言いようのないものでした。身長は60~76センチメートルくらいあったように思います。
その生き物は立ち止まることなく道を横切り、野原を走り去っていきました。色は淡い赤茶で、二本足で立ち、長い尾を持っていました。その尾は走行中にピンと横に張っていました。それはこのあたりに生息するトカゲでは決してありませんでした。
誰も私の話を信じようとしませんでした。友達も家族も「別種のトカゲでも見たんだろう」と真に受けなかったんです。でも私は自分の判断に一点の疑いも持っていません。
このあたりにはとても奇妙な生き物が生息していると信じています。私の前夫は牧場で大鳥や「歩く影」を目撃したとよく話していました。数頭の家畜が跡形もなく消え失せたこともあったそうです。「絶対にあの牧場には泊まりたくない」と言っていました。