これは日本のメルモさんの体験談です。ご投稿ありがとうございました!
30年以上前の話ですが、激しい雷雨の後、愛車である大企業の前を通りかかった時、見覚えのあるエンジのコートとブーツを履いた若い女性が友達らしい女性達と楽しそうに雑談しながら出てきたのです。
え? 今は8月で夏 お盆休みの最中なのに? コートとブーツ? しかも私と同じもの。彼女の友達である女性達もみな冬の装いでした。
気になるので車を停めて彼女達が近づいてくるのを待ちました。待つこと30~40秒くらいで甲高い笑い声とともに彼女達が近づいて来ました。私と同じコートを着た女性が車の一番近くを通り過ぎようとした時すかさず顔を確認して驚愕しました。
なんと 自分自身だったんです!
バスの発進を促すクラクションで我にかえったときはもう彼女達の姿はどこにもありせんでした。驚愕していた時間は一分もなかったと思います。
暫く彼女達が歩いていった方向を車で捜索したのですが、住宅街に入り込んでしまい、断念しました。また、彼女達が出てきた企業の門も閉じられ、人気も感じられません。白昼夢だったんだと自分に言い聞かせて済ませました。
しかし、その年の9月なんと例の大企業に転職することが出来たのです。当時バブル絶頂期で忙しく、私の歓迎会も忘年会兼と言うことで12月の中場にして頂く事に..そして会当日の服装が先のコートとブーツにしました。男性上司が先に行き、同い年の同僚女性数名と会場へ向かうことに..
8月のことをすっかり忘れていたんですが、瞬間思い出しました。これってやっぱり 私の見た女性は未来の私だったんだとまた驚愕したのです。じゃあ外には車にのった自分が..と確認したんですが、冬の黄昏の喧騒があるばかりでした。