筒井康隆(つついやすたか)
1934年に大阪市で生まれ、1968年にデビュー作『トウキョウ・スーパーマン』を発表。その後も、独創的なアイデアや斬新なプロットで注目を集め、多くの作品を執筆した。
筒井の作品は、しばしばSFやファンタジーの要素を含んでいるが、それらを通じて現実の問題や人間の心理を探求することも特徴。彼の作品には、テクノロジーの進化がもたらす影響や、現代社会の孤独や不条理などのテーマが見られる。
代表作品としては、『時をかける少女』や『日本以外全部沈没』、『旅のラゴス』などがある。これらの作品は、読者を未知の世界へ誘い、思考を刺激する要素が強く、その独創性から日本だけでなく世界的なファンを持っている。
筒井康隆は、その作品の豊かな想像力と哲学的な深みから、日本文学の重要な一角を担っている。
筒井康隆の時間SF作品
1967年
1975年
2009年
核ミサイル発射のカウントダウンが、今まさに始まろうとするその瞬間、男の意識は、40年の時を遡る。表題作『秒読み』。
タイム・マシンを発明して、直前に起った出来事を眺めるというユニークな発想の『笑うな』。
江戸時代に異質な思考をすることで周りから浮く半四郎の顛末(てんまつ)『時越半四郎』など、筒井康隆の精髄14作品を収めた傑作集。
単行本:秒読み (ボクラノSFシリーズ)