トワイライト・ゾーンを通り抜けた日

ある夜、衝動的にドライブ旅行に出かけた祖父と孫が体験した不思議現象とは?

これはアメリカの男性・Tさんの体験談です。

僕はアメリカの中西部に住んでいます。ある日、祖母は親戚に会うために、ミズーリ州までドライブし、一晩留守にすることにしました。僕はこの機会を利用して、生まれたときからとても仲のよかった祖父と過ごすことに。

その夜遅く、一緒にミズーリ州までドライブしておばあちゃんを驚かせようと、冗談で提案。祖父は衝動的で冒険好きな性格なので、すぐに賛成してくれました。というわけで、数時間休んでからドライブを開始!

約 1 時間運転したころ、突然6 車線の高速道路に出ました。霧がかかっていましたが、視界はまだかなり良好でした。この高速道路は広く、車線を分ける道路灯も完備していました。

そんな中、巨大な霧の雲が現れ、数秒間視界が悪くなりました。霧が晴れたとき、車線のマーキングがなくなっていることに気づきました。それだけでなく、道路が 2 車線になっていたのです!

僕たちは呆然と顔を見合わせました。濃霧はほんの一瞬で晴れてしまったし、高速道路も下りなかったからです。そんなわけで、最寄りの町に立ち寄り、地図を見ることにしました(当時はGPSが普及していなかったのです)。しばらく地図を調べたところ、高速道路を走っていた場所から何キロも離れていることに気づきました。正確には約80キロ!

あの日、何が起こったのか、未だに説明することができません。でも、このできごとは2人とも鮮明に覚えています。僕たちは「トワイライト・ゾーン(注参照)を通り抜けた日」と呼んでいます。

注:「トワイライトゾーン(Twilight Zone)」は、「黄昏時」「薄明かり」という意味の英単語「twilight」と「zone(領域・地帯)」を組み合わせた言葉で、特にアメリカのSFテレビドラマシリーズ(1959年~)から派生し、「現実と非現実の境目」「不可思議な出来事が起こる超常現象の世界」「常識を超えた領域」などを指すようになりました。昼でも夜でもない曖昧な時間帯のように、不思議な現象が起こる場所や状態を表す造語として使われています。

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