1963年に放送がスタートした『ドクター・フー』は、1989年まで26シーズンにわたって続き、英国のみならず世界中に熱心なファンを獲得した。その後、長い休止期間を経て2005年(英国放送)にシリーズを完全リニューアル。翌年以降、世界的な人気シリーズとして見事な復活を遂げた。
さらに2023年にはBBCがディズニープラスと提携し、シリーズ初となるアフリカ系俳優シューティ・ガトワを15代目ドクターに起用。初代ショーランナー(製作総指揮)ラッセル・T・デイヴィスの復帰も話題となり、新たな時代の幕開けとして大きな期待が寄せられた。
しかし、その新体制は期待されたほどの成功を収めることはできなかった。さまざまな要因が重なった結果、ディズニーは提携を終了。ガトワもわずか2年でドクター役を降板し、デイヴィスと制作会社「バッド・ウルフ」もシリーズから完全に退くことが発表されている。

こうして『ドクター・フー』は、新たな制作体制を決めるため、制作権をめぐる競争入札へと進むことになった。
そんな中、BBCの新任局長マット・ブリッティン氏が、シリーズの今後について初めて公式に言及した。熱心な『ドクター・フー』ファンとしても知られる同氏は、番組が再び”再生(リジェネレーション)”を果たすことを明言している。
この番組は60年以上の歴史の中で何度も『再生』を繰り返してきましたし、今後もそうしていくつもりです。それこそが、BBCの100年にわたる歴史における素晴らしい点の一つだと思います。人々に愛される番組をクリエイティブな面で刷新するべく、現在、まさに全力で取り組んでいるところです。
これにより、『ドクター・フー』が再び帰ってくることは確実となった。ただし、放送開始時期は現時点では明らかにされていない。非公式には2028年の復活が有力視されているものの、ターディスが再び時空を超えて着陸するまでには、まだ数年の時間を要する可能性もありそうだ。
一方、2005年のシリーズ復活を成功へと導き、今回正式にシリーズを去るラッセル・T・デイヴィスは、ファンへ向けてこんなメッセージを残している。
『ドクター・フー』の新作をお待ちいただく時間はもう少し長くなりますが、待つだけの価値はありますよ!
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