イギリスの少年がお小遣いをもらい、喜び勇んで菓子屋に向かったら……

イギリス・リバプール市では時空移動に関する不思議なできごとが多発しています。このページでは二つの話をご紹介します。

1997年のことです。トーマスという名の10歳の少年がおばあさんの家に遊びにやってきました。おばあさんから2ポンド(約450円)のお小遣いをもらった彼は喜び勇んで家を飛び出し、近くのお菓子屋さんに向かいました。

通りを歩いていたら、一軒のお菓子屋さんが目に入りました。見たこともないお菓子がずらりと並んでいたので、少年はしばしのあいだ呆然とした面持ちでお菓子を見つめていました。

しばらく考えてから、少年は「福袋」とシャーベットが詰まった「空飛ぶ円盤」というお菓子を買うことにしました。

トーマス少年が1ポンド硬貨をカウンターに置いたところ、会計の女性は困惑した表情でコインを見つめ、少年に戻しました。その女性はどうやらコインが偽造だと思ったようです。もしくは外国のお金だと思ったのかもしれません。

家に戻ったトーマスはこの無礼な店員についておばあさんにこぼしました。でも、おばあさんは問題の場所にお菓子屋などないと言い張ります。トーマスが怒ったので、おばあさんは彼と一緒にそこまで行ってみることにしました。

現場に到着したトーマスは驚きのあまり言葉が出ませんでした。なぜなら、そこに菓子屋はなく、現代的な家が立ち並んでいたからです。

そこで突然おばあさんの記憶がよみがえりました。その昔、少年が指摘した場所に「リグビー」という名の菓子屋が確かにあったことを思い出したのです。でも、その店はずいぶん前に取り壊されたのでした。

おばあさんはトーマス少年が何らかの形で過去に旅をしたのではないかと思うようになりました。そうしたら店員がコインを受け取らなかった理由が説明できます。ポンド硬貨が流通するようになったのは1983年以降だったからです。


この話には続きがあります。1999年のことです。ふたりの男子学生が夜遊びをした後、徒歩で家路についていました。

その途中、ふたりはオックスフォード通りで「フィッシュ・アンド・チップス(魚とジャガイモの唐揚げ)」の店を見つけました。そこはトーマス少年が入ったお菓子屋さんと同じ地域にありました。

揚げ物の香ばしい匂いに誘われ、食欲旺盛な二人は思わず店の中に足を踏み入れました。ところがカウンターには誰もいません。店内の壁には緑色の大理石模様のタイルが張られていました。また巨大な鏡が壁にかかっていました。鏡には船の絵がエッチングで刻み込まれていました。壁のメニューに表示されていた値段は異常に安かったといいます。

二人はしばらく待ったあと、店員を呼んでみました。しかし誰も出てきません。そのとき突如として、ふたりの若者の手足にちくちくした奇妙な感覚が走りました。そこで彼らはこの時代遅れの店をそそくさとあとにしたのでした。そして何気なく背後を振り返ったところ……店は影も形もなかったのです!

実は1960年代、この場所にジョー・コーツ氏が経営する「フィッシュ・アンド・チップス」の店があったのです。調査の結果、その店にふたりの学生が見たような鏡が飾ってあったことが判明しました。その鏡には確かに船の絵がエッチングしてあったのです。時の境界線を踏み越えることは物理学者が考えているよりも簡単なのかもしれません。

読者のコメント

もずく

人間の科学なんて、この宇宙からしてみれば幼児のガラガラおもちゃみたいなもの。時間も空間も、行き来できないなとど言う人は逆にその根拠を説明してほしいものです。人間には理解できないことのほうが多いのです。

おれさま

確かに、過去の物が現在に出てくることは可能だとは思うけど、相対性理論が立証されてる今、その店が光の速度以上に速く動いた以外に考えられない。だから、必然的にこの話は信じられないねぇ(笑)
みー
「時の境界線を踏み越えることは物理学者が考えているよりも簡単なのかもしれません」とありますが、私もそう思います。現代の人間は何だか色々なことに囚われすぎてる気がします。あぁじゃなきゃダメとか、こうでなければ出来ないとか…過去に遡ることが不可能だなんてどうして分かるんですかね。

うさぎ夫人 

鳥肌がたちました~!

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