2人の少女が近所の森を探検していたら、古い教会の廃墟を発見!
これはアメリカの女性、Tさんの体験談です。このページに掲載している画像は体験者が実際に見た廃墟のものです。
これは私が12歳だったときの体験談です。
私はテコンドー(主に朝鮮半島で行われているスポーツ、武術、格闘技の一種)を10年間やっていました。私の通っていた道場は、毎年夏になるとピクニックを企画、生徒たちを家族ぐるみで招待して、料理を味わったり、ゲームを楽しんだりしました。
ある年、森林保護区内に設置された大型テントでピクニックが催されました。友人と私は退屈したので、テントの外にあった小さな道をたどって森に入り、探検することにしました。その道には分かれ道がいくつかあったのですが、2人のうちどちらかが道に迷ってしまったら事なので、常に2人で行動することにしました。念のため、各交差点に矢印の形の棒マーカーを置き、道に迷わないよう万全を期しました。
何時間も歩いたように感じられました。森を突き抜ける道をたどっていき、ある時点で古い工場のように見える場所を通り過ぎました。汗だくで蚊に刺されながら、しばらく川に沿って進んでいくと、古くて崩れかけた石壁と、教会の祭壇のような色とりどりのタイルで装飾された半ドーム状の構造物にたどり着きました。私たちは魅了され、誰も発見したことのない古い教会の廃墟を発見したような興奮を覚えました。側面にはラテン語の文字が書かれており、地球、ランプまたは灯台、光線を放射する星を描いた古いモザイクが施されていました。すごいですよね?
でも、ここでハタと気づきました。2人ともどこに行くのかを親に告げることなくテントを出てきてしまったのです。おそらく両親は心配しているに違いありません(当時は2006年で、私たちは12歳だったので、携帯電話を持っていなかったんです)。 私たちは棒マーカーの目印をたどりながら大急ぎでテントに戻りました。
森から出てくると、電話中の母を見つけました。母は私たちを見てとても安心したようでしたが、私たちが誰にも告げずに出ていったことにひどく腹を立てていました。その夜遅く、母の怒りが治まったころを見計らって、私たちが見つけた「遺跡」について話しました。母が私の話を信じたのかどうか分かりませんが、興味深いと思ったことは確かなようです。
約5年早送りします。高校生になった私は、友達とアイスコーヒーを飲んだり、繁華街を探索したりして夏を楽しんでいました(私の故郷は川沿いにある観光客の多い小さな町です)。
ある日、仲の良い男友達の一人が「教会」に行こうと提案しました。旧庁舎の裏の森の中に小さな荒れ果てたカトリックの教会があるというのです! 私はすぐに例の遺跡のことを思い出し、少し怖くなりましたが、好奇心に駆られ、見に行かずにはいられませんでした。
友人と一緒に柵を飛び越え、庁舎の裏の森の中へ10分ほど歩いていくと、案の定、そこにあったのは例の廃墟! 5年前に見た教会と寸分違いませんでした。そして、当時たどった川と同じような川が近くに流れていました。この話を友達に伝えたら、彼は当惑した表情を浮かべました。彼の言うことには、森の中の道を歩いていっても、この廃墟にたどり着くことはありえないというのです。なぜならそこは三方をふさがれた小さな森だから。一方は政府の建物にふさがれており、もう一方は住宅街に隣接。そして、もう一方は川によって遮られているというのです。男友達は私を住宅街の端までつれていき、自分の言い分が正しいことを示しました。
でも私は信じられなかった。それで、家に帰ってからグーグルマップを起動して調べてみました。そして、男友達の言い分が正しかったことを悟りました。教会のある森は川と庁舎と住宅街によって完全に閉ざされていたのです。森の中を1時間か2時間歩いただけで、教会があった場所にたどり着くことはおよそ不可能でした。
いまだに私は実家に帰ったときは時々教会へお参りに行きます。ステキな場所だし、教会はいまだに美しいです!