1901年8月10日。
イギリスの名門女子大学の校長シャーロット・アン・モーバリーと、後に校長となるエレノア・ジョーデインは、フランスのベルサイユ宮殿を訪れました。
ところが小トリアノン宮殿へ向かう途中、二人は奇妙な体験をします。これは世界でもっとも有名なタイムスリップ体験談と言われています。
このたび当サイトはこの事件を動画化し、ユーチューブで公開しました。ぜひご視聴ください!
ただ、この動画ではカバーしきれなかった情報がまだまだあるので、このページで説明します。動画を見てからお読みくださいね。

1.鋤(すき)の謎
二人の婦人が人気(ひとけ)のない森の小道に入り込み、しばらく歩いてから、ジョーデイン婦人は、農家の前に古びた鋤を目撃します。
その後、ベルサイユ宮殿の庭師に話を聞いたところ、「宮殿に鋤はありません」と断言したそうです。ルイ16世の時代から鋤はすでに使われなくなっていました。フランス革命の最中、宮殿の鋤は、王の他の所有物とともに売り払われたことが判明しました。
2.異様なまでに芝居がかった男
二人の婦人が小トリアノン宮殿に向かって歩を進めていた時、黒い巻き毛の男が突然現れ、「この道を通ってはなりません。あちらに家がございます。あちらへ。あちらへ」と二人を誘導しました。
彼の話すフランス語に訛りがあったので、ジョーデイン婦人はフランス人の友達に、その発音をまねて聞かせました。すると友達は「その発音はオーストリア訛りです」と言ったそうです。マリー・アントワネットはオーストリア出身です。ひょっとしたら、その男はマリー・アントワネットの側近だった?
3.宮殿は5カ月で変わり果てた姿に!
二人の婦人がタイムスリップ体験をしてから5か月後の1902年1月2日、ジョーデイン婦人は小トリアノン宮殿を再訪しました。その目的はもちろん、現場検証。
驚いたことに、宮殿は変わり果てた姿になっていました。マリー・アントワネットと思われる女性が腰を下ろし、スケッチにいそしんでいた芝生には、ツツジが生い茂り、腰を下ろす余地はありませんでした。
また、ジョーデイン婦人に「ここは立ち入り禁止です」と注意した若い男性が出てきた宮殿の扉は、すっかり老朽化し、釘が打ち付けられていました。
これらはタイムスリップ体験で「あるある」の現象ですね!